【読んだ】『わが子に教える作文教室』

去年の9月から本当に読みたい本は、パリの本屋さんで注文することにしている。割高だと言う人もいるけど、好きな本が海外まで運ばれてくる、その手間賃だと思うことにした。日本にいたときはずっと図書館で借りていて、私が払う住民税の8割は図書館代やな、と思っていたのだが、今は本を読むために仕事してるんだ、とモチベーションにも切り替えている。ちなみに電子書籍にはまだ手が伸びない…。購買数が制限されてたりするし。

そんなわけで、1月注文分から面白い本を読んだので紹介します。清水義範『わが子に教える作文教室』

『国語入試問題必勝法』を高校生の時に友達から借りて、「すごい本を書く人がいるもんだなあ」と思ったのが、清水ハカセとの出会い。その後西原理恵子と組んでいろいろ本を出しているのも時々読んでいたが、今回は全然別のアプローチからこの本にたどり着いた。

うちの息子は学校でディクテ(聞き取り)や動詞の活用なんかはよく勉強しているみたいなんだけど、日本でするような「今日はなになにをしました。たのしかったです。」みたいな作文を学校でやっている気配がまったくない。ようするに作文ってもしかして日本の文化としてあるんじゃないかなーと思ったのがきっかけ。そこで便利なアマゾン検索「作文」、でこの本にたどり着いたわけです。清水ハカセならなんか面白いこと書いてあるだろうと思ったしね。

この本は週刊現代の連載をまとめたもので、お父さんお母さんに作文を通した「親のあり方」みたいなものを提示してくれている。子供ってこうすると喜びますよ、こうするとうれしいんですよ、というのがあちこちにあって、実際毎日子供と生活している私にでも、新鮮に響くところがさすがハカセ。よく子供のこと見てるなあ。子供の作文をよく読んで、いいところを見つけてほめるのも上手だし。「作文」で検索して買った本だけど、私なら「育児本」カテゴリーに入れると思います。

ところでフランスの学生たちは、作文をあまりしないまま「哲学(小論文)」に行くのかしら…。それっていきなりハイジャンプじゃないか?

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