【つくった】トップス Pinnacle Sweater その2

日本語教師のみなさま、今週はブログに何か書きたい!っていう気持ちがいつもより高まっておられるのでは?日本語教育とはまったく何の関係もない、こんなブログへ今日もようこそ。実はここ、もう2006年からやってるんですけど、一番の読者は私ってわかってるので、たいしたこと書いてないです。最初は物欲ブログだったのに、今では洋服作ってばかり。ずいぶんと大人になりましたね、おほほ。でもワードローブが下着と靴をのぞいて99.9%手作り服になったのって3、4年ぐらい前からなので、そんなに昔じゃない。

今回のプロジェクトは前回の姉妹プロジェクトで、同じパターンのものを色違いで作っただけ。前回は柄物でしたが、今回はかなり黒に近い濃紺、ちょっと布がキラキラしてるの、わかるかしら。今日のブログポストは、このトップスの作り方をもうちょっと詳しく解説しようかと思います。いつか同じ Pinnacle Sweater を作りたいっていう人がこっそり覗きに来るかもしれないし。


日曜日の昼下がり、いつもならお昼寝中のこのお方がなんだかとってもお元気で、お元気すぎて見事に一番大きいボディ部分の型紙を破ってくれるところから始まったので、そこだけもう一度型紙を写しとらなきゃ…薄い紙ってしゃかしゃかして面白いよねえ、わかる、わかるよ…。


はい、猫は寝室に閉じ込めて、布を切っていこう。こんな6つの形でできてるんですよー。どこがどうなるか、わかるかな。ちなみに今回みたいに型紙をあとから追加したり、写しなおしたりした場合は、他のパーツ部分と照らし合わせて、ちゃんと同じサイズのものを写しとったかどうか確認しておこう。


前回は柄物の布だったけど、今回の布は柄がないので、表と裏がぱっと見、わかりにくい。そういうときは切り取った各パーツの、表地にこうやってちっこいシールを貼っておきます。パーツ同士、形が似ているときはもう少し大きいメモを貼ることもある。


私のミシンはブラザーのMS-4、そんなに高いミシンじゃない。まっすぐ縫いとジグザグ縫いしか使ったことないです、それで充分。まずは同じ布の切れ端を使って試し縫い。ここで糸調子を確認します。


今回はジャージー布(ニット地)なので、縫い目の長さを普段の2.5ミリから3.5ミリに変更してます。ニット地は1目の長さをこうやって長めにしないと縫い目が埋もれてしまうのです。


糸の調子をチェックしたら、あとはパターンに書いてあるとおりに作っていくだけ。今回はニュージーランドからの英文パターンなので、あんまりよくわからないところは気合いで読む。上の写真にあるミシンでたたきまくった小さい布きれはこうやって↓使います。


写真わかりにくいな…今回は厚みがある布なので、縫い出すところで押さえに段差ができてしまうのです。このちっこい布を(縫う生地と重ならないように)後ろのほうに挟んでから縫い始めると、はじめからきれいに縫えます。段差が大きいときは、後ろにはさむ布を2つに折って厚みを出せばオッケー。

じゃあこのトップスの作り方で、難しいところを2つ説明しまーす。


今回のパターン、素敵なパターンでいっぱいのニュージーランドの型紙屋さん、Papercut Patterns がGeoシリーズのひとつとして数年前に出した Pinnacle Top/Sweater ですが、必要なスキルレベルは初心者(Rookieだって)です。テクニックとして一番難しいのはたぶんここ、ボディ前の切り替え部分。真ん中がきっちり1点で重なるようにするのが最初は大変かも。今回も↑やや曲がった感あるけど、これぐらいなら私は許容範囲。もし数ミリずれちゃっても、このVariation3のトレーナータイプに使うジャージー布なら柔かいので、この交差部分だけをちょっとほどいて、ひっぱりながら縫い直せば大丈夫、全部やり直さなくてもいい。


もうひとつこのトレーナータイプで初心者には難しいだろうと思われるのが、ネック、袖、裾にそれぞれつける細長いリブ部分。なぜなら3つとも長さがボディ本体よりも短いのです。これはお店で見るトレーナーを見てもわかると思うけど、袖口や裾って、ちょっとしぼった感じになってるでしょ。この写真↑じゃ(またしても)見えにくいけど、ボディと襟ぐりの長さが違うので、指差してる部分にたるみがあるのです。これをリブのほうをひっぱりながら縫う。縫い終わったらきれいにぴったりあっちゃうから、あら不思議。パタンナーってすごいよねえ。


袖リブがぴったりあった様子↑。反対側の袖は5ミリほど縫い合わせ部分がずれたけど、そこまで見る人もいないだろうし、まあいいや。

この Pinnacle Top/Sweater はバリエーションが3つあるのですが、これで3つ全てコンプリートしたよ。1か2を参考にされたい方はこちら↓をどうぞ。半袖か長袖かも選べるよ。



日曜午後の3時ぐらいから型紙のボディ部分だけ写して、途中夕食をはさんで夜9時前にはできあがったので、型紙を写す時間+4、5時間ぐらいでできます。長いと思う?あの、編み物はできあがるまでもっと時間かかるんですよ…常にリラックスしながらできるのは編み物だけどね。

前にも書いた気がするけど、ソーイングと編み物は脳みそ使う部分がまるっきり違う。洋裁のほうは数時間の空き時間とかなりの集中力が必要で、今回はまだ鼻歌混じりでできるレベルだったけど、ハイレベルの大きいプロジェクトのときは音楽すら聞かない、脳内に自動的にツェッペリン流れるから(Kashmirコート その1その2)。

明日からもう12月!?
遊んでないで、いいかげんクリスマスプレゼント作っていかないと間に合わないぞ!

パターン:Papercut Patterns Pinnacle Sweater ( variation3 )Sサイズ
布:ポリエステルジャージー( Tissus Myrtille )2メートル23ユーロ

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