【つくった】スタンドカラーブラウス

二十歳のころ、こういうスタンドカラーのチャイナ服にものすごく惹かれていくつか持ってたけど、20年経ってまさか自分で作れるようになるとは…夢って叶うのね。

布地はシンプルプルオーバーと同じ、コットン布。やはりシャツを作るとパリッと決まるわ。しかし今着ると寒い。


こないだいつもの古本屋さんに行ったら改装工事をするそうで、どたばたと商品を片付けていたので、なんだか急に何かを買わなきゃいけないような気になって、シモーヌ・ヴェイユ(政治家のほう)が書いた自伝でアウシュビッツでの体験だけをまとめたものがあったので買ってきた。毎日フランスで暮らしてますが、フランス語で本を読むのはたぶん10年ぶりぐらい。アルファベットABCだけの羅列って私はものすごく読むのに時間がかかるのですが、こういうノンフィクションならまだなんとか。

結局1週間ぐらいで読めたので、今は4年ほど前に(これは普通の本屋さんで買った)パトリック・モディアノの『ドラ・ブリュデール(邦題は『1941年。パリの尋ね人』)』を読んでる。私はパリの土地勘がまったくないので、これはちょっとハードルが高い。生還したヴェイユと違って、ドラのほうは命を落としてしまうのですが、これは以前何かで作家の小川洋子が「小説家の仕事はモディアノがしたように、今はもういない人を訪ねているようなものだ」みたいなことを語っていたので、読んでみようと思って買ったのが4年前だったのです。モディアノがその年ノーベル賞を取ったので、本屋に積んであったというのもある。

アウシュビッツやパリのショア記念館はいつか行ってみたい。これも実現するのはずっと後かもしれないが。ポーランドのクラクフまでは行ったことがあるけど、あのときは子供がまだ小さかったので。


とまあ人生のタイムラグをいろいろと意識するきっかけになったブラウスでした。これにて秋のトップス祭りは終了〜。トップス合計5つ作ったよ。これから年末までは編み物も洋裁も在庫処分セールにとりかかります。

パターン:中野ユカリ『ちょっとよそ行き』(日本ヴォーグ社)スタンドカラーブラウス Lサイズ
布:残り布(コットン)

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