【泊まった】イル・オ・ピ L'île aux Pies


雨の中、ガシリーを出発。ガシリーは人気があるけど係留場所が少ないので、他の船に場所を譲る意味でも早めに出発する。本日はここからそう遠くない、イル・オ・ピまで。直訳すると「カササギの島」、ルドンの観光案内所でおすすめされた場所でもある。



目の前にあるのがその島です。ここの桟橋はけっこう長さがあると思っていたのだが、私たちがカヤックで遊んでる間にも次から次へといろんな船が来る…。


あっというまにカップル係留。鉢植えの花がたくさん置いてある赤いペニッシュの持ち主は私よりちょっと若いぐらいの女性で、なんとこういう船をあと2、3つ持っているコレクターだそう。そ、そんな人いるのか…。


とびっくりしてたら、究極は手前に写ってる手作りヨット。本来なら車に牽引するキャラバンを船の上に載せて前方にはテラス席まで作り、実際の走行は後ろの黄色いヨットがモーターで押して前に進む。これ全部マジで手作り。若いおしゃれなカップルがこの自作の船に乗って、はるばるル・マンから来たそう。船体番号さえちゃんと取得していればこんな手作り船でも、尋問にはひっかかることが多いけど、問題になったことは一度もないそうだ。この船が前を通ったとき、岸にいる人たちからは「うわー、かっこ悪い!」と「うわー、素敵!」が聞こえて、顰蹙と歓声を同時に浴びていた。

結果、大人子供あわせて30人ぐらいはこの岸に集まり、犬もなぜか5匹ぐらいいて、そうなると全然知らない人同志でも、せっかくだからと一緒にみんなでわいわいとご飯を食べることになり、この日は結局夜中2時までみんなでさわいでいた。子供は一番大きいペニッシュの若奥さん(ここはおじいちゃん・おばあちゃん、息子夫婦とその子供が乗ってた)が「はい、スパゲッティーたくさん作ったから、みんなお皿もっておいで!」って一気に全員の面倒を見てくれた。

あとで聞くところによると、この「カササギの島」では、見知らぬ人同士がこうやって夜集まるのはよくあることらしい。


翌朝の宴のあとの様子↑。一緒になったおじさんにウクレレを練習中の人がいて、その彼が「いろんなとこから来た人と会って、また次の日はみんなそれぞれ別々のところに行くっていうのがいいんだよね」ってしみじみつぶやいていた。

なるほど、これがリバークルージングの醍醐味かあ。

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